2012年10月12日金曜日

Wallabot リスク上げたらどうなる?


先日ご紹介したWallabot (ユーロドル) のバックテストでは、2年9ヶ月で利益70% (資金10,000ドル → 17,000ドル) になったと報告しました。

3年近くもかけてたった7,000ドルかいと思う人と、銀行預金と比べりゃ天国やなと思う人がいることでしょう。

それは事情によりけりですが、試しにもっと儲かるようにしてみましょう。

前回テストではポジションサイズを 「リスク1%」、1敗あたりの損失額が資産の1%になる設定にしていました。

これを2%にアップしてみました。 (ユーロドル 2010年1月~2012年9月

リスク 
リスク 
両者のピークを比べると、1%では18,577ドルちょっとなのに対して、2%では24,080ドルに達しています。

ポジションを増やせば儲かるのは当然。

それじゃ Wallabot はリスク2%で決定! てゆーか3%とか5%でやってみよー!

となる前に、次のグラフをご覧ください。

さっきのグラフは現在までの3年たらずでしたが、これを10年たらずまで伸ばしてみました。 
 (ユーロドル 2010年1月~2012年9月

リスク 
リスク 
今度は両者のピークが19,000ドル前後と、どっこいどっこいになっちゃいました。

そりゃそうですよね。 今回は2009年1月までの長い長いドローダウンを含めていますから、ポジションが大きいぶん凹みも大きくなり、当初資金10,000ドル (線) の下へ深くもぐりこんでいます。 それが利益の伸びに影響したんじゃないか。

Wallabot はたぶん2009年以降の相場にフィットした設計になっているので、それ以前のデータにさほどの意味はないかもしれませんが、一般論としては長いドローダウンを常に勘定に入れるべできでしょう。

そういう意味では、リスクを上げる (=ポジションを大きくする) ことが利益に直結するとは限らないという教訓が得られました。

少なくとも Wallabot においてはね。



さて、Wallabot では、ポジションサイズを例えば 「1ロット」 に固定することもできます。

(細かくいえばこれにも2種類あって、「証拠金100万円あたり0.5ロット」 というように、資金量に応じてポジサイズを自動的に増減させることも可能)

ためしに、さっきの 「1%」 と 「固定0.6ロット」 を比べてみましょう。

0.6としたのは、ピークの利益を揃えて比べやすくするためです。

リスク 
固定 0.6ロット
ピークは両者ともに19,000ドル前後。 「0.6ロット」 のほうは、深めのドローダウンを覚悟する必要がありそうです。

ここで比較したかぎりでは、「リスク〇%」 方式がより安全ということが言えると思います。

負け続ければポジションサイズがどんどん小さくなる = 下り坂でブレーキを踏む。

一方で勝ち続ければポジが大きくなりますから、福利効果でどんどん資産が増える。

こう言ってしまうといいことだらけにも思えますが、勝って勝ってポジサイズが大きくなるほど、システムのトラブルでストップロスが執行されないような場合は 大きな損失 をこうむりますから、そのぶんリスクが増えるともいえるわけで ...

難しいですね。


ところで今日ご紹介したのは ユーロドル のバックテストでしたが、RBJでは ポンドドルドル円 のトレードも推奨していますので、これら3通貨ペアを同時にトレードすれば、利益は大きくなるはずです。

ほんとにそうでしょうか?

私がポンドドルとドル円をテストした範囲では、ちょっと微妙な結果が出ています。

次回はポンドドルについて。

面白い発見もありましたのでお楽しみに!


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